2015年上半期の1階募集賃料は、銀座エリア表参道エリアの平均が2014年下半期からの高水準を維持しながら微増となった。また、2014年下半期に低調であった新宿エリアは、1階坪単価が数年来の高水準となり、銀座や表参道より一段遅れて上昇傾向を感じられるようになった。

 一方で、2014年下半期に高水準であった渋谷エリアは横ばいから微減となるなど、2014年下期から平均水準が上昇していた場所は、15年第2四半期で落ち込みが目立っており、上昇傾向が落ち着いた感もある。池袋エリアは況感の影響を受けず、横ばいに推移している。

 1階以外については近年微増傾向にあるエリアが多く、1~2年前に比べてじわりと上昇していることから、手堅いトレンドといえる。

■東京・主要商業エリアの賃料・募集件数の推移(2015年第2四半期)
  フロア区分 銀座 表参道 新宿 渋谷 池袋
募集賃料
(円/坪)
全フロア 28,085 31,689 25,352 24,251 19,559
1F 59,050 41,984 46,431 34,642 26,611
1F以外 26,045 28,401 23,821 22,866 18,891
募集件数 全フロア 419 457 247 281 211
1F 28 125 18 37 21
1F以外 391 332 229 244 190
スタイルアクトが提供するReRemによる集計

ビーエーシー・アーバンプロジェクト