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最後はリアルな人間力、コミュニケーション力が必要

12の知識創造行動とクリエイティブワークプレイスの概念図(資料:(社)ニューオフィス推進協議会)
12の知識創造行動とクリエイティブワークプレイスの概念図(資料:(社)ニューオフィス推進協議会)
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 レポートは結論として、「経営者はワーカーにクリエイティブワークプレイスを提供することで、12の知識創造行動を誘発させるべきである。また、各知識創造行動を連鎖させ、知識創造サイクルを加速させるには、知識創造行動の駆動力や加速装置にあたるもの(リーダーシップ、フェース・トゥ・フェースでの交流、ITなど)にも留意する必要がある」と述べている。

 もちろん、オフィスづくりは個々の企業によって異なる。このレポートに従ってそれぞれの空間を用意すれば、直ちに創造的な企業になって生産効率が上がるということはない。レポートの結論の留意点として、リアルな人間力(リーダーシップ)、コミュニケーション力(フェース・トゥ・フェースでの交流)などの重要性が強調されている通り、ソフトの力がかみ合わなければ、ハードも生かされないだろう。