米ゴールドマン・サックス・グループと米エートス・キャピタルが進めていた、シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズの株式公開買い付け(TOB)が11月9日成立した。シンプレクスは東証マザーズで上場廃止になる見通しだ。

 ゴールドマン・サックスとエートスの特別目的会社(SPC)は10月12日から、それまでの株価に136%のプレミアムを上乗せした1株あたり21万5000円でTOBを実施していた。期間中、シンプレクスの発行済み株式の98.92%に相当する応募があった。約72%は創業者の三上芳宏氏と、日興コーディアルグループの売却分だ。

 残りの株式は、シンプレクスが今後開催する臨時株主総会の議決を経て、ゴールドマン・サックスとエートスが買い取る。総投資額は約1560億円になる。

本間 純