ビルの完成イメージ。右手前が三菱一号館(資料:三菱地所)
ビルの完成イメージ。右手前が三菱一号館(資料:三菱地所)

 三菱地所は2月5日、千代田区丸の内2丁目の三菱商事ビル、古河ビル、丸ノ内八重洲ビル跡地で、複合ビルの建設に着手する。完成は2009年春の予定だ。

 約1万1900m2の敷地に、高層棟と低層棟からなるオフィス・店舗の複合ビルと、丸の内で最初のオフィスビル「三菱一号館」を復元した美術館を建設する。複合ビルの名称は「丸の内パークビルディング」、美術館は旧ビルの名称を引き継いで「三菱一号館」に決まった。

 丸の内パークビルディングは地上34階地下4階建て、三菱一号館は地上3階地下1階建ての規模で、延べ床面積は合計で約20万5000m2となる。オフィス部分は、三菱商事が全体の約半分のフロアに入居することが決まっている。

 三菱一号館は、1894年の竣工当時の姿を忠実に再現する。約300万個の赤レンガを当時に近い製法や積み方で施工し、一部は旧ビルの解体時に保存しておいた石材などを修復して利用する。

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