掘進速度は1本目より約4割アップ

 国道357号東京港トンネルの延長は約1.9km。両岸の出入り口付近は開削部で、西行きと同じく掘割構造になっている。東行きのシールドトンネル部は延長約1.3kmで、泥土圧式シールド機が昨年7月12日に西端の大井側たて坑から発進した。西行きと同じ仕様で外径12m、内径11mのトンネルを構築する工事は、大林組・鹿島JVが施工を手掛けている。

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 西行きトンネルも同じ構成会社からなる鹿島・大林組JVが施工。2本目となる東行きでは、掘進速度が格段に向上した。佳境時の日進ベースで、西行きの20mに対して東行きは28mと約4割増の速度向上を達成。月進では西行きの330mに対して、東行きは450mだった。

2016年9月時点の東行きトンネル掘削現場。この時点でシールド機は大井側の発進たて坑から約200m付近、渡海部目前の地点にあった。渡海部は最大土かぶりが7mと小さく、土質も軟弱なため、躯体の浮き上がり防止策でユニット化したプレキャストコンクリート床版を重量付加材として用いた(写真:日経コンストラクション)
2016年9月時点の東行きトンネル掘削現場。この時点でシールド機は大井側の発進たて坑から約200m付近、渡海部目前の地点にあった。渡海部は最大土かぶりが7mと小さく、土質も軟弱なため、躯体の浮き上がり防止策でユニット化したプレキャストコンクリート床版を重量付加材として用いた(写真:日経コンストラクション)
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