施工例。専用の座金とビスでアラテクトシートを固定する(資料:LIXIL)
施工例。専用の座金とビスでアラテクトシートを固定する(資料:LIXIL)
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既存壁はそのままで天井や床の解体も不要(資料:LIXIL)
既存壁はそのままで天井や床の解体も不要(資料:LIXIL)
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 LIXILは、アラミド繊維を加工したシートを既存の壁の上に張るだけの耐震リフォーム工法「アラテクト」を開発。2015年4月から設計・施工者に対する技術講習を実施している。

 アラミド繊維は引張強度が鉄の7〜8倍の高機能繊維で、建築土木分野では橋脚の補強や特殊クレーン用ケーブルなどに使用されている。このアラミド繊維を厚さ1mm以下のシート状にしたのが「アラテクトシート」。これを室内壁の上から専用の座金・ビスで固定するだけの耐震工法だ。

 通常、壁を耐震補強する際には天井や床、壁の解体が必要になる。アラテクトは解体の必要がなく工事も簡単なため、工期は最短で3日間で済む。居住者にあまり負担をかけることなく、耐震壁仕様の構造用合板と同等の耐力(5.3kN/m)を実現する。

 一般財団法人日本建築防災協会の「住宅等防災技術評価」を取得。対応工法は木材在来軸組工法で、建物の規模は3階建て以下。

 価格は要相談。設計・施工には、事前に技術講習を受けることが必要だ。

 2015年「第5回HEADベストセレクション賞」受賞。

問い合わせ先:LIXIL
電話:0120-126-001
URL:http://www.lixil.co.jp/

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