世界標準の建物環境性能評価システムとして知られるLEED(リード)の日本での関心が高まっている。認証取得をめざした申請件数はこれまでに合計109件を数え、このうち42件が認証を取得した。日本での普及を担う一般社団法人グリーンビルディングジャパン(GBJ)は12月10日、成果や展望について報告する交流会を東京・港区で開催する。

 LEEDは評価項目に従って建物を採点し、プラチナ、ゴールド、シルバー、サーティファイド(認証)で建物を格付けする制度だ。日本での対象は当初、建物の内装が中心だったが、賃貸住宅、店舗、オフィスビル、データセンター、物流施設などへと広がり、申請中のプロジェクトにはショッピングモールや病院、学校、街区なども含まれる。

 賃貸オフィスビルでは、日本橋アステラス三井ビルディングが2月、ゴールドの格付けを取得。10月に竣工した日土地虎ノ門ビルも認証を取得する予定だ。物流施設では、GLP三郷IIIが10月にプラチナの格付けを取得したのが記憶に新しい。申請中の物件のなかには、イオンが旗艦店として12月に開業予定のイオンモール幕張新都心や、12月に完成予定の順天堂大学の新病棟などがある。

 GBJの交流会では、11月に米国で開催されたグリーンビルディングの国際会議の報告や、立ち上げを予定しているLEED対象製品のライブラリーなどについて報告する。参加希望者は12月5日までに申し込む(詳細はGBJのウェブサイト参照)。

■GBJネットワークパーティーの概要
・日時:12月10日(火) 17:30~20:30
・場所:汐留ビルディング(港区海岸1-2-20) TOTO社員食堂「FLATO」
・会費:3000円(報告会+懇親会)