東京証券取引所は大和ハウスリート投資法人の上場を承認した。大和ハウス工業がスポンサーの物流・商業施設REIT(不動産投資信託)で、11月28日に上場する予定だ。当初の運用資産総額は取得価格ベースで1145億1900万円となる。

 ポートフォリオは19の物流施設、5つの郊外型商業施設で構成され、それぞれの価格は約890億円と約255億円。物件は全国に分散している。このうち最も金額規模が大きいのは千葉県浦安市にあるDプロジェクト浦安IIで、取得予定価格は214億円。住友倉庫をテナントとする日立キャピタルにマスターリースしている。商業施設では、千葉県鎌ケ谷市のアクロスモール新鎌ケ谷が74億1900万円で最大規模だ。

 大和ハウスは2007年9月に投資法人を設立登記。翌年6月の上場を予定しながら、その後断念していた。今回はREIT市況が回復する中での再挑戦となる。大和ハウス・リート・マネジメント(本社:中央区)が運用にあたる。

 投資法人は今回、オーバーアロットメントを含めて最大539億7000万円を調達し、ほぼ同時にメガバンク3行などから610億円を借り入れる予定だ。主幹事は野村證券。公募投資口のうち15%は海外で募集する。目論見書はEDINETのファンド検索から入手できる。




<訂正:2012年10月25日 10:31>
 今回のREITの資産運用会社が大和ハウス・レジデンシャル投資法人(旧ビ・ライフ投資法人)と同じと記述していましたが、大和ハウス・レジデンシャル投資法人の資産運用会社は大和ハウス・アセットマネジメント(本社:千代田区)で、両者は異なります。該当する記述を削除しました。また、上場による調達額を当初は最大462億7000万円としていましたが、海外募集分を加算した539億7000万円に修正しました。