大和ハウス工業は5月15日の経営説明会で、新たに物流・商業施設系のREIT(不動産投資信託)を組成する計画を示した。当初の資産規模は1500億円程度を想定している。実現すれば、現在2122億円規模で運用中の大和ハウス・レジデンシャル投資法人(旧ビ・ライフ投資法人)に続き、大和ハウスがスポンサーを務める二つ目のREITとなる。

 説明会資料によると、名称は大和ハウス・リート投資法人。大和ハウスは2008年6月に同種のREITの上場を予定しながら、その後の株式市況悪化で断念した経緯がある。この際は郊外型商業施設10棟と物流施設5棟で約1000億円の規模を想定していた。

 2012年4月26日にはケネディクス・レジデンシャル投資法人が、J-REITとして4年半ぶりの東証上場を果たしたが、初値が公募価格を割り込み、その後の株価も軟調に推移した。大和ハウスは新REITの上場時期を明らかにしておらず、今後の市況を見ながら慎重に判断するものとみられる。6月13日には、東急不動産のアクティビア・プロパティーズ投資法人が上場を予定している。