ジョイント・コーポレーションは5月22日、同社とジョイント・レジデンシャル不動産のスポンサーが米国プライベートエクイティ投資会社のTPGとサヴィルズ・グループに変わったと発表した。TPGとサヴィルズの共同出資会社であるTPG Savills Financial Holdingsが、前スポンサーのレノ保有の株式をすべて取得した。

 ジョイント・コーポレーションは2009年5月、会社更生法の適用を東京地方裁判所に申請し、経営破綻した。その後、金融会社のレノをスポンサーとして会社再建を進め、すでに設定された担保権の80%を返済している。スポンサーの変更に伴い、TPG キャピタル副会長を務めていた石田昭夫氏を事業管財人に選任した。

 米国を拠点とするTPGは1992年の設立以来、200件以上の投資実績を持ち、約4兆円の資産を運用している。投資先企業は世界130カ国、65社以上を数え、日本では大手玩具メーカーのタカラトミー、化粧品通販のエイボン・プロダクツなどに投資している。一方、英国ロンドンに本社を構えるサヴィルズは、2004年に日本法人のサヴィルズ・ジャパンを設立、アセットマネジメント、オフィスリーシングなどの事業を展開している。