ジョイント・コーポレーションは11月2日、投資事業などを手がけるレノ(本社:港区)との間でスポンサー契約を結んだことを明らかにした。一方、ジョイント傘下のREIT、ジョイント・リート投資法人は同日、ジョイント・コーポレーションとは別のスポンサーを選定する方針を明らかにした。これまではグループ一体での再生をめざしていたが、この方針を変更した。

 ジョイント・コーポレーションは2009年5月、会社更生法の適用を東京地方裁判所に申請し、経営破綻した。今回、レノを新スポンサーに決定するとともに、事業管財人としてアドヴァンウェルスマネジメントの水上博和代表を迎え入れた。レノは1986年に設立された金融会社で、法人向けの融資や不動産担保ローンなどを手がけている。これまでにも国内不動産会社の再生に乗り出しており、2009年2月には、経営破綻したダイナシティから都市型コンパクトマンションなどの企画や開発、販売事業を譲り受けた。フレッグインターナショナルのスポンサーにも選定されている。

 ジョイント・リート投資法人は、資産運用会社の新たなスポンサー選定に向けて、シティグループ証券と日興コーディアル証券をフィナンシャルアドバイザーに選んだ。投資法人は、借入金返済や投資法人債償還の期日をにらんで、可能な限り早期にスポンサーを選定すると説明している。