千代田区内幸町で建て替え工事を進めていた飯野海運の飯野ビルディングが、日本政策投資銀行のグリーンビルディング認証制度に基づく最高ランクのプラチナ認証を取得した。
飯野ビルは地上27階地下5階建て、延べ床面積10万3852m2。1期工事を終え、10月1日に満室で開業した。従来の同規模ビルと比較してエネルギー消費量を46％削減できる見通しだ。建物の外装をガラスで2重化したダブルスキンは、建物の断熱・遮熱性能を高め、外気導入機能も備えている。オフィスフロアではLED照明を全面的に採用した。
100年間使用することを想定して、耐震性能やテナントの事業継続にも配慮。通常の超高層ビルよりも25％高い耐震性を有するように設計した。72時間の連続運転が可能な非常用発電機を備え、さらに、テナント専用の非常用発電機設置スペースも用意している。内幸町駅に地下道でつながり、2014年の2期工事完了時には霞ケ関駅にも直結するなど、交通利便性が高い。
一方、港区海岸の汐留芝離宮ビルディングはゴールド認証を取得した。同ビルは飯野海運と日本土地建物が事業主となって、2006年に完成した。
両ビルとも、建物設備の省エネ効率を表すERR（イーアールアール）の値が特に高い。東京都の建築物環境計画書制度に基づく日経不動産マーケット情報の集計では、主要約220物件中、飯野ビルが3位、汐留芝離宮ビルが4位だった。
名称：飯野ビルディング
所在地：千代田区内幸町2-1-1
面積：土地8027m2、延べ床10万3852m2
階数（地上／地下）：27／5
竣工：2011年（1期工事）
認証：プラチナ
名称：汐留芝離宮ビルディング
所在地：港区海岸1-2-3
面積：土地3418m2、延べ床：3万2702m2
階数（地上／地下）：21／3
竣工：2006年
認証：ゴールド
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編集：日経不動産マーケット情報/ケンプラッツ
2011年7月21日発行
