独ユニオン・インベストメントは、東日本大震災を受けて、オープンエンド・ファンド「UniImmo:Global」の償還を一時停止すると発表した。同ファンドは東京に7物件を保有している。

 現時点で、これらの物件に外見上の被害は見つかっていない。ただしユニオンは福島原発の事故や、震災がもたらす経済的悪影響が、同ファンドの物件に与える影響を見極めたいとしている。現在の不透明な状況では物件の評価ができないため、いったん償還を停止することにした。

 UniImmo:Globalは日本に大型オフィスビルの潮見コヤマビル(江東区)とグラスシティ晴海(中央区)を保有。このほか、店舗ビルのソラド原宿(渋谷区)と、住宅4棟(テラス乃木坂、広尾Quarto、フォレシティ尾山台、ビーサイト日本橋人形町)を持つ。これら7棟は合計でファンドの運用資産総額(2010年9月時点で23億4850万ユーロ)の14%を占める。