都市デザインシステム(本社:渋谷区)は8月29日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、受理されたと発表した。負債総額は203億7500万円だ。

 同社は1992年に設立、マンションの購入希望者を集めて組合を結成し、計画段階から間取りなどを自由に設計できる「コーポラティブハウス」のコーディネート事業で実績を上げてきた。その後、ホテルや社宅のリノベーション事業などにも乗り出して事業領域を拡大した。ここ数年は、不動産投資市場の活況を受け、賃貸マンションやホテルを中心とする自社開発事業の比率を高めていた。

 2008年3月期の連結売上高は229億8100万円、経常利益は11億1000万円。業績拡大を続けていたが、不動産市況が冷え込み、金融機関による融資の引き締めの影響を受けて資金繰りが行き詰まった。同社が100%出資する子会社のタイガー観光も同日、民事再生手続きを申し立てた。負債総額は約60億円だ。