上岡榮信
上岡榮信(うえおか・しげのぶ)

1949年愛媛県生まれ。通訳業を経て、83年以降、厚労省や全国有料老人ホーム協会、高齢者住宅財団、民間企業とともに国内外の高齢者施設・住宅を訪問、高齢者施設の多様な実態をつかみ、独自に調査を始める。2010年、一般社団法人「有料老人ホーム入居支援センター」設立、理事長・代表理事を務める。2013年11月に発行した「親に薦めたい!自分も入りたい!老人ホーム探し50の法則」(日経BP社)は、良質な老人ホームを探すための50の法則(コツ)をまとめたもので、老人ホームを探している人やその家族だけでなく、高齢者施設づくりに携わる設計者や建築関係者、介護士、ヘルパーなどにも役立つ内容となっている。

一般社団法人・有料老人ホーム入居支援センターの上岡榮信(うえおか・しげのぶ)氏は、独自の基準による格付け・評価を基に、入居者の視点で高齢者施設を紹介する活動を手がけている。訪れた高齢者施設は国内外で1400カ所を超える。

 上岡氏はこのたび、「親に薦めたい!自分も入りたい!老人ホーム探し50の法則」(日経BP社)を発刊した。「入居のタイミングは歩幅、歩く速さで判断する」「90歳以上の入居者が多い施設は安心できる」など、老人ホーム選びで失敗しないコツを50の法則にまとめたものだ。一方で、これまでの経験から、設計者や建設関係者にも知ってもらいたい法則もある。そこで、「高齢者施設づくり五つの視点」と題して、設計段階で配慮してほしいポイントを解説してもらった。