大京は分譲マンション「ライオンズ広島加古町」で、共同住宅として全国で初めて全住戸でBELSを取得した。同社はすでに省エネ計算を行っているため、BELS申請のハードルは高くなかった。顧客にどう訴求するかはこれからの課題だという。
──共同住宅として初めて建築物省エネルギー性能表示制度「BELS(ベルス)」を取得した理由をお聞かせください。
このマンションの建設地は、広島市の中でも水辺に近く、市街地でありながら環境に恵まれたエリアです。エコ意識の高い人が集まる地域でもあり、省エネ性能をアピールする付加価値を建物に持たせたいということでBELS取得を目指しました。
──どのくらいの性能がありますか。
BELS表示の5段階のうち、全住戸とも4つ星もしくは5つ星を取っています。2013年省エネ基準と比べて、一次エネルギー消費量を15~27%削減しました。そのほか、低炭素建築物認定、エネルギーパス認証Sランクなども取得しています。
──これまでの標準仕様では、どの程度の性能だったのですか。
最低でも省エネ基準をクリアするくらいの性能は持っています。BELSでいうと2つ星から3つ星くらいは取れるレベルです。そこから4つ星や5つ星を取得しようとするために、断熱仕様などを各住戸とも従来の標準仕様より高めています。