INOUE TAKEHIKO'S pepita 2 ~はみだすように生まれた~

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「pepita」でサグラダファミリアをはじめとするガウディ作品に触れる機会を得て、彼の作品と足跡をたどる旅をしました。
旅は実り多く示唆に富んでいました。その恵みをかみしめながら、一方でこんな思いも浮かびました。
「ここ(バルセロナ)に来なければ見つからないようなものは答えではないんじゃないか。」(「pepita」より)
何かを創るときの源は、まだ見ぬどこか遠くへ探しに行かなくても、そこかしこにあるはずだと。
今度は自分の生まれ育った国で、創造の種(pepita)を見つけよう。見慣れた場所で。毎日通る道で。縁を感じた時には、旅にも出かけよう。
外側にあるものの発見と言うより、内側のものを再発見するようなプロセスで、それを見つけ続けたい。
忙しすぎる時など、見つけにくい時もあります。
そんな人間の心を鎮め、自分の内側へと向かわせる空気に満ちている場所、僕にとってそんな場所の一つに、たとえば伊勢神宮があります。
内側にいろんなものがくっついてふたをされたような感じがする時、伊勢に旅したくなります。

井上雄彦
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