昭和30年代の高度成長期以来、分かれて発展してきた環境工学と建築計画の技術は今、BIMの時代に再び融合し、理想的な建物の設計に生かすことができるようになってきました。日本発のBIM対応の熱環境解析ソフトを開発した東京工業大学の梅干野教授は、「建築設計者も光、熱、空気、音といった環境工学の技術を活用するべき時代になった」と指摘します。[全文](08/08/04)
建物の運用コストやエネルギー消費、CO2のほとんどは、建物が竣工した後、建物を使って経済活動や生活を営む段階で発生します。建物からのCO2排出量を“半減”するには、建物が竣工後、どのようなパフォーマンスを発揮するのかをしっかりと解析し、最適な環境性能を作り込むことです。その原点はBIMモデルの作り方にあるのです。[全文](08/07/28)
建物の3次元モデルで設計段階で、建物の消費エネルギーを解析を行うと、施工や運用期間中の消費エネルギーを大幅に減少させることができ、ライフサイクルにおけるCO2の排出も、大幅に削減できます。一方、設計業務の前倒しによって、設計者の役割も質的・量的に変化していきます。設計者が満足できる設計業務の内容と報酬の関係はどうあるべきなのでしょうか。[全文](08/07/22)
ペンシルベニア州ピッツバーグに建設されたイベント施設「デービッド・ローレンス・コンベンションセンター」は、日中の太陽光を利用した照明システムや、自然換気を利用した空調システム、そして雨水や汚れの少ない排水である「グレー・ウオーター」を活用した水の再利用システムという3つの基本戦略を備えたイベント施設です。施設の運用コストも削減できたため、環境関連の増加コストは7年半で回収できる見込みです。[全文](08/07/14)
2007年10月、米国ワシントンDCで、大学間で地球環境にやさしい住宅の設計、施工、運用を競う国際コンテスト「ソーラー・デカスロン」が開催されました。生活に必要なエネルギーはすべて太陽光でまかなうという条件のもと、発電量や省エネ性、そして建築物としてのデザインや快適性を競うものです。[全文](08/07/07)
米国ミシシッピ州オックスフォードにあるサステナブル・アーキテクチュア社は、BIMを使って、“究極のパッシブソーラー住宅”の設計に挑戦しました。目指す目標は、2001年当時の住宅に比べて単位面積当たりの消費エネルギーをたったの2割にすることです。言い換えれば、なんと、8割の省エネを目指そうというプロジェクトなのです。[全文](08/06/30)
米国コロラド州にあるバックレー航空基地に、2006年12月にオープンした約1万平方メートルの軍用ヘリ格納庫は、ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)を使って、1年中の太陽光を照明としてフル活用する設計を行いました。その結果、従来の設計に比べて、日中は建物の60%が照明なしで使えるようになり、エネルギー消費量はなんと40%以上も減ったのです。軍事施設でもCO2排出削減の取り組みが進んでいます。[全文](08/06/23)
24時間から数日という短い時間で、建物の意匠から構造、そしてエネルギー解析までを行い、設計の出来映えを競うネット上のイベント「BIMストーム(BIMStorm)」が欧米などの建築家の間で人気を集めています。BIMストームはまず、仮想の開発予定地が発表され、世界中から建築や構造の設計者、解析技術者などからなる参加チームを募集。「ヨーイドン」で建物の設計を一斉に行うものです。次回のロンドンでは日本チームも参戦しそうです。[全文](08/06/16)
米国の建築家が、地球環境にやさしい建物を設計する指標となっているのが、「LEEDグリーンビルディング評価システム(以下、LEED)」です。建物の設計から施工、運用にいたるまでの建設フェーズにおける環境性能を様々な角度から数値化し、評価するこのシステムの活用を施主に提案し、施主とともにグリーンビルディングの設計に乗り出したのが、RDプラニングデザイン社です。[全文](08/06/09)
昔のオフィスビルには冷房もなく、昼間は自然光を利用する仕組みになっていました。ところが、様々な空調、電気設備が開発され、電力も十分に確保できるようになると、常時、エネルギーを消費する冷暖房設備を運転し、日中でもわざわざブラインドを下げて照明を灯すというビルがほとんどになってきたのです。その結果、都市の夏は、空調機器の排熱がさらに気温を高め、それを冷やすためにさらに空調エネルギーを消費するという、悪循環が起こっています。[全文](08/06/02)
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