クレッシェンド投資法人は3月27日、レイコフ投資顧問への住宅2棟の売却を見送った。レイコフ投資顧問の親会社であるレイコフは3月20日、子会社2社とともに民事再生手続きを申請していた。売却益を見込めないため、2008年5月期の予想分配金を10%下方修正した。

 レイコフ投資顧問はレイコフの100%子会社で、個人投資家などを対象に非上場の公募型不動産ファンドを運営している。親会社とは異なり民事再生手続きを申請していないが、グループ全体の信用不安により資金調達が困難になることが予想される。クレッシェンド投資法人の運用会社がレイコフ投資顧問に確認したところ、売買は事実上困難との回答を受けたため契約を解除した。

 対象物件はFLEG目黒とレグルス東葛西で、7億1400万円と7億2500万円で売却することを予定していた。投資法人は、5月期の1口当たり分配金予想を1万2000円から1万806円へ引き下げた。