仙台中央広瀬通ビル(仮称)完成パース図(資料:東京建物)
仙台中央広瀬通ビル(仮称)完成パース図(資料:東京建物)

 東京建物は2008年5月、仙台市青葉区中央1丁目で仙台中央広瀬通ビル(仮称)の建設に着手した。JR仙台駅近くの土地約2400m2に、地上20階地下3階建て、延べ床面積2万8500m2のオフィスビルを建設する。2009年11月に完成する予定だ。

 ビルの建設地は、JR仙台駅と地下鉄広瀬通駅の両駅から徒歩5分の場所にある。東西に広がる広瀬通と駅前通が交差する場所だ。駅前通を挟んだ向かいには、AER(アエル)が立っているほか、2008年7月の竣工に向けて、商業とオフィスの複合施設である、仙台マークワンの建設が進んでいる。

 仙台中央広瀬通ビル(仮称)のフロア構成は、1階が高速バスの待合室と店舗、2階~3階が店舗とオフィス、4階以上がオフィススペースとなる。オフィスの基準階面積は約1000m2、天井高さは2.8m、整形無柱の空間にする。厚さ100mmのOAフロアを採用し、60VA/m2のコンセント容量を確保している。

 2階部分にはペデストリアンデッキを設置し、JR仙台駅のデッキと直結させる。地上からはエスカレーターでデッキに移動できるようにする。歩行者の利便性を高めたことなどで、都市再生特別地区の適用を受けて、容積率を600%から1100%に拡大した。

開発名:仙台中央広瀬通ビル(仮称)
所在地:仙台市青葉区中央1-721ほか(地番)
最寄り駅:JR仙台駅・地下鉄広瀬通駅両駅から徒歩5分
面積:土地2359.43m2、延べ床約2万8500m2
構造、階数(地上/地下):S・CFT・RC造、20/3
事業主:東京建物、仙台中央開発特定目的会社(東京建物のTMK)
設計者:東畑建築事務所、大林組
施工:大林組
用途:オフィス、店舗、バス待合室
工期:2008年5月~2009年11月