東京の商業地の月額新規賃料は1m2あたり1万円で、調査対象としたOECD加盟国の10カ国、16都市のなかでは、ロンドンに次いで2位だった――。日本不動産鑑定協会は、このような結果を「平成19年 世界地価等調査」のなかで明らかにした。東京以外の日本の都市では、名古屋が7000円、大阪が4800円となっている。

 調査によると、OECD加盟国のなかで1位だったロンドンでは、商業地の1m2あたりの月額の新規賃料は為替相場換算で2万1429円だった。3位のニューヨークは3770円となっている。調査の対象地として、東京は西新宿、ロンドンはメイフェアー・セント・ジェイムズ、ニューヨークはタイムズ・スクエアを選んだ。OECD加盟国以外の都市では、台北が2万6920円、北京が1万3596円で、いずれも東京を上回る水準となっている。

 世界地価等調査は世界主要都市の土地・住宅価格、商業地の賃料水準などを調査したもので、日本不動産鑑定協会が2~3年に1度実施している。平成19年の調査は1月時点の評価を採用した。