完成予想図(資料:東急不動産)
完成予想図(資料:東急不動産)

 丸紅と東急不動産は、香港の財閥である新華集団と共同で、中国東北部の瀋陽市に大規模な複合施設を開発する。約900戸の住宅と延べ床面積約10万m2の商業施設、約8万m2のオフィスで構成され、駐車場などを含めた合計延べ床面積は約30万m2になる。全体の竣工は2011年6月を予定している。

 土地約2万7000m2は、瀋陽市の市庁広場を望む中心地にある。プロジェクトへの出資比率は丸紅が25%、東急不動産が5%。残り70%は新華集団が負担する。

 丸紅と新華集団は、1994年にベトナム・ホーチミン市でオフィスビルを開発したのを皮切りに、北京や天津でも共同で不動産を開発、運営してきた。

 一方、東急不動産は2005年に上海市のデベロッパーに出資して、中国へ本格参入する準備を進めてきた。2007年9月には同市内に現地法人を設立した。今回が同社にとって中国で初のプロジェクトとなる。