東京都都市整備局は、目黒区大橋1丁目で進めている再開発事業において、住宅・オフィスの複合施設を建設する事業者を募集する。事業者は特定建築者として、再開発施設を建設し、権利者の所有部分を除いた保留床を取得する。都は参加希望を4月8日~4月17日に受け付け、その後、6月10日までに建築計画図書などの提出を求める。

 大橋地区再開発事業は東急田園都市線の池尻大橋駅から徒歩8分、国道246号と山手通りに面した約3万8000m2の敷地で進んでいる。都市高速の大橋ジャンクションと周辺エリアを一体整備する事業で、住宅やオフィスなどからなる2棟の施設を建設する。今回、事業区域の北側に建設する1-1棟の特定建築者を募集している。

 1-1棟の大まかな概要はすでに決まっており、施設の規模は地上42階地下2階建て、延べ面積8万3094m2だ。地上7階~8階がオフィス、地上9階が公益施設で、これら以外のフロアは住宅や店舗、エントランスなどとなる。住宅の総戸数は689。特定建築者が取得する保留床は、専有面積2791m2のオフィス部分と443戸の住宅部分だ。土地については、敷地面積7199m2の共有持分76.4%を取得する。持分の取得価格は、東京都が設定した予定価格190億円を上回る金額となる。