三菱地所は2008年1月、藤和不動産の第三者割当増資を引き受けて同社を子会社化する。三菱地所は藤和不動産の発行済み株式の33.40%を所有している。1月に実施する増資後には、三菱地所の持ち株比率は51.88%に高まる。

 両社は2004年に資本提携している。今回、業務提携をより強化して、再開発や建て替え事業などの長期にわたるプロジェクトを共同で積極的に展開する考えだ。賃貸住宅のプロパティマネジメント事業やマーケティングのほか、新規事業にも両社で取り組む。増資によって、藤和不動産の財務基盤を強化するねらいもある。藤和不動産は、第三者割当増資によって調達する約99億円の資金をマンション事業に充てる予定だ。