完成イメージ(資料:東京急行電鉄)
完成イメージ(資料:東京急行電鉄)

 東京急行電鉄は10月3日、JR渋谷駅東口の旧東急文化会館跡地を中心とする都市再生特別地区の計画案を、周辺地権者と共同で東京都に提出した。地上33階地下4階建て、延べ床面積約14万3000m2、高さ188mの高層複合ビルを建設する計画だ。

 計画地はJRや東急東横線の渋谷駅からすぐの場所にあり、容積率800%と900%の商業地域に指定されている。東京急行電鉄は容積率の最高限度を1370%とする計画案を提出した。

 計画では、地下3階~地上7階に店舗、8階~14階にミュージカル劇場などの文化施設を設け、15階~33階を賃貸オフィスとする。床面積はそれぞれ約4万5000m2、2万4000m2、6万3000m2だ。地下3階は、2008年6月開業の地下鉄副都心線渋谷駅と接続する。低層階のフロアは周辺道路と行き来しやすいプランとし、歩行者の回遊性を高める。災害時には、劇場やエキシビションホールなど約5500m2を帰宅困難者の一時収容場所として提供する方針だ。

 提案通りに都市計画決定された場合、2009年4月に着工し、2012年3月に完成する予定だ。銀座線に隣接するデッキなどは2017年3月の完成を予定している。

名称:旧東急文化会館跡地の再開発
所在地:渋谷区渋谷2-21ほか
最寄り駅:JR・東急東横線渋谷駅徒歩1分
面積:土地9640m2、延べ床約14万3000m2
階数(地上/地下):33/4
事業主:東京急行電鉄ほか
駐車場台数:418
主用途:オフィス、ミュージカル劇場、店舗
工期:2009年4月~2012年3月(銀座線隣接部分は2009年4月~2017年3月)