名古屋プライムセントラルプロジェクトの完成予想図(資料:東京建物)
名古屋プライムセントラルプロジェクトの完成予想図(資料:東京建物)

 名駅2丁目開発特定目的会社と東京建物、丸紅は6月18日、名古屋市西区名駅2丁目の市交通局旧那古野営業所用地で、名古屋プライムセントラルプロジェクトに着手した。オフィスや住宅などを融合させたツインタワーを建設する計画で、2009年春の竣工をめざす。敷地面積は9716m2、延べ床面積は約8万3700m2の規模だ。

 建設地は地下鉄名古屋駅から徒歩4分、オフィスエリアからやや外れた西区名駅2丁目にある。2006年3月に名古屋市が実施した事業コンペを経て、東京建物が152億円で取得した。その後、東側の隣接地300m2を取得して整型の土地にまとめた。建設するのはオフィスタワー(地上24階)、レジデンスタワー(地上29階)、駐車場棟(317台分)のほか、緑を配したコミュニティスペースや飲食店などで、総合設計の適用を受けている。レジデンスタワーは名駅エリア初の分譲タワーマンションとなる。

 本プロジェクトについては、土地の取得価格が、名古屋市の提示していた参考価格32億9000万円の約4.6倍という高値だったことから、開発の動向が注目されている。事業主の名駅2丁目開発特定目的会社は、この旧那古野営業所用地活用事業の推進を目的に東京建物などが設立した特定目的会社だ。

[開発の概要]
名称:NAGOYA PRIME CENTRAL PROJECT(名古屋プライムセントラルプロジェクト)
事業主:名駅2丁目開発特定目的会社、東京建物、丸紅
所在地:名古屋市西区名駅2-27-21ほか(住居表示)
最寄り駅:地下鉄名古屋駅徒歩4分、JR名古屋駅徒歩7分、名古屋鉄道新名古屋駅徒歩9分
面積:土地9716.05m2、延べ床約8万3700m2(オフィスタワー約4万9800m2、レジデンスタワー約1万8400m2、駐車場棟約1万5500m2)
階数:オフィスタワー24/1、レジテンスタワー29/1、駐車場棟8/1
用途:事務所、住宅、店舗、駐車場(バス操作場を含む)
設計・施工:清水建設
工期:2007年6月~2009年春