平和不動産は、名古屋市中区栄3丁目にある名古屋証券ビルと名古屋証券会館の建て替えを決めた。地上11階地下2階建て、延べ床面積約1万6000m2の事務所・店舗ビルを建設する。

 名古屋証券ビルと名古屋証券会館は地下鉄栄駅から徒歩5分、伊勢町通と入江町通が交差する場所にある。百貨店の丸栄に隣接しており、周辺は大型商業ビルやホテル、オフィスビルなどが立ち並ぶエリアだ。名古屋証券ビルは地上4階地下1階建てで、1931年に完成した。名古屋証券会館は地上7階地下1階建て、81年に完成した。2棟の延べ床面積は合計で約9840m2だ。

 新たに建設するビルの名称は、名古屋栄平和ビル(仮称)。2008年春に本体工事に着手し、2010年春の完成を予定している。設計は安藤忠雄建築研究所と三菱地所設計が担当する。施工者や入居テナントは決まっていない。既存ビルに入居している名古屋証券取引所と一部の証券関連のテナントは、平和不動産が建設を進めている名古屋証券取引所ビルに移転する。同ビルは延べ床面積4838m2の規模で、名古屋栄平和ビルの建設地から南に100mほどの場所に建つ。2007年8月下旬に完成する予定だ。

名称:名古屋栄平和ビル(仮称)
事業主:平和不動産
所在地:名古屋市中区栄3-3-17(住居表示)
最寄り駅:地下鉄栄駅徒歩5分
面積:土地1920m2、延べ床約1万6000m2
構造、階数(地上/地下):S造、11/2
設計:安藤忠雄建築研究所、三菱地所設計
施工:未定
主用途:事務所、店舗
工期:2008年春~2010年春(予定)