住宅の賃貸仲介を手がけるエイブルとグループ会社は、2007年12月の上場をめざして、住宅REIT(不動産投資信託)を組成する。当初の運用資産は500億円規模になる見通しで、上場から2年以内に1000億円規模に拡大する計画だ。2006年12月、関連会社のアジリティ・アセット・アドバイザーズを通じて、REIT運用会社のエイブル・インベストメント・アドバイザーズ(本社:港区、岡崎剛社長)を設立した。

 エイブルグループはすでに私募ファンド「AAA(トリプルエー)レジデンシャルファンド」を運用しており、2006年9月末時点の資産規模は住宅36物件、323億円相当になっている。ファンドの規模を拡大したうえで、REITに転換する予定だ。REITは、取得時の競合が比較的少ない5億~10億円の中小物件を中心にポートフォリオを構成する。新築物件を積極的に取得し、エイブル本体の営業網を生かして早期に稼働率を向上させる。