シンガポールのアルファ・インベストメント・パートナーズは3月27日、同社が運営するアルファ・コア・プラス・リアル・エステート・ファンドの投資家募集を終了したと発表した。目標としていた4億1200万シンガポールドル(約300億円)を上回る7億2000万シンガポールドル(約524億円)を集めた。日本をはじめとするアジア地域の不動産に投資し、最終的には18億シンガポールドル(約1310億円)の運用資産規模をめざす。

 同ファンドは2005年3月に運用を開始した。アジアの先進国にある安定稼働不動産に投資する方針で、既に東京で3物件、シンガポールで1物件を取得している。東京で取得した物件の一つは、港区六本木4丁目のVanguard(ヴァンガード)。東京ミッドタウンを見渡せる高級賃貸マンションだ。この1月には、中央区銀座でも店舗ビルを取得した。今後、資金の半分以上を日本に投じ、積極的にオフィスビルや商業施設などを取得していく方針だ。

 アルファ・インベストメント・パートナーズは、シンガポールの上場不動産会社であるケッペルランドの子会社だ。ほかにもアジアの不動産に投資するファンドを組成しているほか、中東の投資家の資産管理を受託している。こちらでも順次、不動産取得を進めており、すべての投資が完了すると、アルファの受託資産規模は44億シンガポールドル(約3200億円)になる。

■アルファ・インベストメント・パートナーズの発表
http://press.keppelland.com.sg
/article.asp?id=1203&q=1&y=2006

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