JR東日本は2006年3月、東京駅周辺で進む再開発地区の名称を「Tokyo Station City(東京ステーションシティ)」に決めた。八重洲口のツインタワー、日本橋口の高層ビル、創建当初の姿に復元予定の丸の内駅舎など、東京駅と周辺の複数のプロジェクトを一つの街ととらえた。

 同社が三井不動産、新日本石油などと共同で八重洲口に建設中のツインタワーの名称も決まった。42階建ての北棟は「GranTokyo North Tower(グラントウキョウ ノースタワー)」、41階建ての南棟は「GranTokyo South Tower(グラントウキョウ サウスタワー)」だ。いずれも2007年10月の竣工を目指している。4階建ての駅ビルは、ペデストリアン・デッキ上に全長240mの大屋根を備えることから「GranRoof(グランルーフ)」と名付けた。こちらは2011年春に竣工する予定だ。

 一方、JR東日本が日本橋口で開発を進めている34階建てビルの名称は、「Sapia Tower(サピアタワー)」に決まった。1階~3階は店舗、4階~6階は会議施設「東京ステーションコンファレンス」、7階~26階はオフィス、27階~34階は350室の「ホテルメトロポリタン丸の内」となる。2007年3月に竣工する予定だ。

 丸の内駅舎の復元工事は2011年に完了する予定だ。同駅舎に入居する東京ステーションホテルは2006年3月末でいったん閉鎖し、工事完了後に営業を再開する。