REIT(不動産投資信託)が保有する全用途・全物件の評価額は、2013年上半期(1月~6月)時点から2017年上半期までの4年間に年平均+3.4%上昇した。特にホテルの年平均上昇率は+8.7%(評価額が4年間で約1.4倍に相当)と他の用途の2倍以上だった。ただしその推移を見ると、2015年や2016年の上昇率は高かったが、2017年は同+2%を割り込んで頭打ちの状態になっている。要因としてはNOI(純収益)の成長が鈍化したことが考えられる。高い客室稼働率を背景に、ホテルの年間NOIは2016年下半期まで前期比+1%強~+3%強の上昇を続けていた。しかし、2017年上半期は同マイナスに転じている。