2015年7月の都心5区大規模オフィスビル市場は、空室率が前月比-0.17ポイントの3.54%だった。3カ月連続の低下で2009年2月以来の水準に達している。築浅ビルで空室床解消が進み、新規供給も2カ月途切れていることから、まとまった面積を確保できる築浅ビルの品薄感が強い。需要は、内部増床や一部拡張といった小口へ広がり、フロア面積が比較的小さいビルにも流れ込んでいる。現空面積は同-9011坪の18万4019坪だ。坪あたり募集賃料(共益費込み)は同+267円の2万37円に上昇。2012年7月以来となる2万円台を回復した。借り手側にも市況回復認識が浸透しつつあり、既存ビルでも値引き幅縮小や募集賃料引き上げの事例が増えている。