リーガロイヤルホテル京都が9月8日、全面リニューアルオープンした。2015年からホテルを所有する米Fortress Investment Group(フォートレス・インベストメント・グループ)が実施したもので、7カ月間の全館休業を経て京の風情と現代的なデザインを取り入れたホテルへと生まれ変わった。訪日外国人観光客のさらなる取り込みを狙う。

リーガロイヤルホテル京都の外観(写真:日経不動産マーケット情報)
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リーガロイヤルホテル京都の外観(写真:日経不動産マーケット情報)

 ホテルはJR・近鉄京都駅から線路沿いを西へ徒歩7分、堀川通に面して立っている。地上14階地下2階建て、延べ床面積4万3033m2の規模で1969年に開業した。大規模リニューアルは今回が初めてで、客室数は7室増の489となった。レギュラーフロアの2名1室料金は平日1泊3万5000円台から5万3000円台に設定されている。


竹林のイメージを取り入れたフロントロビーと和洋室(写真:ロイヤルホテル)
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竹林のイメージを取り入れたフロントロビーと和洋室(写真:ロイヤルホテル)
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竹林のイメージを取り入れたフロントロビーと和洋室(写真:ロイヤルホテル)

 フォートレスは近年、ホテル事業を活発化しており、過去5年間で80棟以上を取得、その内30棟の開発あるいは改装を実施した。現在は東京ディズニーリゾートに隣接するシェラトン・グランデ・トウキョウベイ・ホテルで、増築を含む大規模改装が進行中だ。リーガロイヤルホテル京都は2015年3月に推定104億円で取得。売り主であるロイヤルホテル(本社:大阪市)が引き続き運営を手がけている。

京都唯一の回転展望レストランもリニューアルされた(写真:ロイヤルホテル)
京都唯一の回転展望レストランもリニューアルされた(写真:ロイヤルホテル)
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 京都市の2015年の宿泊者数は1362万人と過去最高を記録。アメリカの大手旅行雑誌が選ぶ人気観光地ランキングで2年連続1位に輝くなど海外からの人気も高く、外国人宿泊者数は対前年比73%増の316万人となった。

ビュッフェレストラン「カザ」(写真:ロイヤルホテル)
ビュッフェレストラン「カザ」(写真:ロイヤルホテル)
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 外資系高級ホテルの進出も相次いでいる。積水ハウスが2014年に鴨川沿いにザ・リッツ・カールトン京都を開業。森トラストは2015年、嵐山にスターウッド系の翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル 京都を開業した。2016年10月にはマレーシアのベルジャヤ・コーポレーションが東山にフォーシーズンズホテル京都のオープンを予定している。