GRESB参加者数の推移。2015年は707者が参加した(資料:2015 GRESB Report)
GRESB参加者数の推移。2015年は707者が参加した(資料:2015 GRESB Report)
[画像のクリックで拡大表示]

 世界の不動産事業者のサステナビリティー(持続可能性)の取り組みを評価しているGRESB(グレスビー:Global Real Estate Sustainability Benchmark)は、このほど2015年の調査結果を公表した。日本ビルファンド投資法人(NBF)やフロンティア不動産投資法人などが新たに加わり、日本市場からの参加者は35者となった。うち上場REIT(不動産投資信託)が21者を占める。参加者は年を追うごとに増えている。

 2015年の調査には、世界の707の不動産会社やファンドが参加した。参加者の物件総数は6万1000、資産総額は2兆3000億ドル(約276兆円)に上る。アジア地域からは104者が参加。サステナビリティーの取り組みが傑出しているアジア地域のリーダーとして、日本から積水ハウス・SIレジデンシャル投資法人、日本プライムリアルティ投資法人、ヒューリック、グッドマン ジャパン コア ファンドが選ばれた。

 GRESBは、欧州の年金基金グループが中心となって2009年に活動を開始した組織だ。投資家メンバーは51者、運用資産額6兆1000億ドル(約732兆円)。不動産が長期に安定した収益を上げるためにはサステナビリティーの取り組みが重要だと位置付け、不動産会社やファンドの環境・社会・ガバナンス(ESG)配慮を比べる同名の指標を公表している。マネジメントと方針、実行と計測の大きく二つの評価軸がある。


日本市場からの回答者

<上場>
アクティビア・プロパティーズ投資法人
アドバンス・レジデンス投資法人
イオンモール
大和ハウス・レジデンシャル投資法人
大和証券オフィス投資法人
フロンティア不動産投資法人
GLP投資法人
平和不動産リート投資法人
ヒューリック
産業ファンド投資法人
ジャパンエクセレント投資法人
日本ロジスティクスファンド投資法人
日本プライムリアルティ投資法人
日本リテールファンド投資法人
ケネディクス・オフィス投資法人
森ヒルズリート投資法人
日本ビルファンド投資法人
日本プロロジスリート投資法人
オリックス不動産投資法人
プレミア投資法人
積水ハウス・SIレジデンシャル投資法人
東京建物
東急リアル・エステート投資法人
ユナイテッド・アーバン投資法人

<非上場>
DBJアセットマネジメント
グローバル・ロジスティック・プロパティーズ
グッドマングループ
グリーンオーク・リアルエステート
ケネディクス
ラサール不動産投資顧問
レッドウッド・グループ
ザイマックス不動産投資顧問

(注)参加者数は会社とファンドを合わせて35者、会社数にすると32になる。英文表記のアルファベット順