三鬼商事は4月19日、熊本市内中心部にある延べ床面積100坪以上の主要賃貸オフィスビル45棟の外観を調査した。その結果、「無傷」は12棟(27%)、「ダメージはあるが短期間で復旧できそう」は32棟(71%)、「強いダメージがあり復旧に時間がかかりそう」は1棟(2%)、「フロアの崩壊やビルの傾斜などで使用不能に見える」は0棟(0%)だった。

主要賃貸オフィスビル45棟の外観を調査した結果。三鬼商事の資料を基に日経不動産マーケット情報が作成
主要賃貸オフィスビル45棟の外観を調査した結果。三鬼商事の資料を基に日経不動産マーケット情報が作成
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 外壁のタイルが剥落するなどした建物は多数あったが、倒壊したビルは見られなかった。復旧に時間がかかりそうな1棟は、外観や内部のダメージは小さく見えるものの、塔屋と煙突が落下する恐れがあり、立ち入り禁止となっていた。外観上は短期間で復旧できそうな建物でも、内部の設備などにダメージがあれば、復旧まで1カ月程度かかる場合も考えられる。19日午後2時の時点で、断水が続いているビルもある。