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ヒューリック ドリーム(1) 社員平均給与1400万円に

2017/04/03

ヒューリック ドリーム

 利益の飛躍的な増大と高い給与水準を実現し、働きやすい会社の象徴的な存在となったこの不動産会社の成功を、人は「ヒューリック ドリーム」と呼ぶ――。

 2007年にヒューリックと社名を変えたみずほ銀行系の不動産会社、日本橋興業は年を追うごとに輝きを増し、2008年11月の東京証券取引所1部上場から10年足らずで、三井不動産、三菱地所、住友不動産という財閥系大手不動産会社に迫るポジションを占めるようになった。社長としてこの会社を陣頭指揮したのが西浦三郎氏(2016年3月から会長)だ。

 売上高は大きくないものの、時価総額は大手3社に次ぐ4位。単体ベースで見た2016年12月期の経常利益480億円は10年前のおよそ5倍。社員数は約150人と多くないが、企業の生産性の目安となる社員一人あたり経常利益は3億2000万円と、上場企業のなかでもトップクラスの水準だ。2006年に691万円だった社員の平均年間給与は、2016年に1418万円へと2倍以上にアップした。この間、社員の平均年齢は49歳から40歳へと10歳近く若返っている。

 ヒューリックは顧客、株主、従業員、取引先、地域、社会など、ステークホルダー(利害関係者)の利益にも配慮し、企業の社会的責任(CSR)の取り組みでも目立った足跡を残している。米国の金融情報誌「Institutional Investor」は、日本の住宅・不動産部門のベストCEO(最高経営責任者)に2年連続で西浦氏を選んだ。

 日本経済新聞社の「環境経営度調査」では、倉庫・不動産・その他部門でヒューリックが7年連続1位。都市型テナントビルにおける自然採光・自然換気システムの導入によって「地球環境大賞(国土交通大臣賞)」を受賞した。さらに、働きやすい環境整備や福利厚生の充実などが評価され、経済産業省の「ダイバーシティ経営企業100選」に選ばれた。障がい者雇用では優良事業所の認定も受けている。

 働きやすさを支える制度の一部を紹介しよう。
・本社ビル内の喫茶店・売店で用意する朝食用、昼食用の弁当やパンなどは無料。
・住宅ローンの金利1%を超える部分は会社が負担(上限あり)。
・出産祝い金として、第1子10万円、第2子20万円、第3子以降100万円を支給。
・社員は本社ビル内に設けた事業所内保育所を利用できる。利用者はマイカー通勤可で、しかもその駐車場代は会社が負担する。
・社員が死亡した場合、弔慰金として1000万円支給。
・社員が死亡したり、高度障がいで退職したりした場合、養育中の子が22歳になるまで毎月15万円支給。配偶者が無職の場合はグループ企業で就業の場を用意。

 経済産業省と東京証券取引所は、女性の活躍を推進する企業である「なでしこ銘柄」にヒューリックを選定した。同社は、女性活躍推進の取り組みが優良な企業を厚生労働大臣が認定する「えるぼし」の最高ランク(三つ星)にも認定されている。

 私たちは、西浦氏の戦略とリーダーシップに注目した。なぜヒューリックは成長できたのか――。答えは「ヒューリック ドリーム」(西浦三郎著、日経BP社発行)で明らかになる。

→書籍「ヒューリック ドリーム」で詳細をご覧になれます。

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