銀座、表参道、渋谷では2015年下半期の1階募集賃料の前年同期比が低下した。2015年上半期までの高値の反動に加え、2015年上半期に募集していた高額物件が成約でみられなくなったことなどが影響したと推測される。

 一方、新宿の1階募集月坪賃料は近年で最も高い水準となった。ただし、期待値が相場以上に上昇している感もあり、長期的に上昇が続くとは考えにくい。池袋は2015年1月をピークに下降を続けている。

 1階以外は、上昇しているエリアが目立つ。特に表参道は平均募集月坪賃料が近年で最も高い。空中階の募集賃料が安定しているため、1階の価格が大きく下がったものの、エリア全体では上昇が続いている。

■東京・主要商業エリアの賃料・公募数の推移(2015年第4四半期)
  フロア区分 銀座 表参道 新宿 渋谷 池袋
募集賃料
(円/坪)
全フロア 28,338 33,565 25,393 23,979 18,127
1F 50,018 43,800 44,127 30,419 23,936
1F以外 26,953 30,384 23,452 22,807 17,625
募集件数 全フロア 361 386 217 225 211
1F 21 112 22 30 23
1F以外 340 274 195 195 188
スタイルアクトが提供するReRemによる集計

ビーエーシー・アーバンプロジェクト