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東京大改造

“超”大改造進む東京・大手町、日八京

「東京大改造マップ開発プロジェクトデータ集2016年版」発売

2016/03/04

日経アーキテクチュアが発行したムック「東京大改造マップ2016-2020」がピックアップしている都内の各エリアの中で、やはり注目は東京駅周辺。大規模プロジェクトが集積し、それも「超大規模」と呼べるものが複数進行している。東京駅の北西に位置する大手町エリアから、日本橋、八重洲、京橋と時計回りに見てみよう。(概要などは原則、2015年12月の調査時点のもの)

大手町では計186万m2進行、「居心地の良いオフィス街」へ

 オフィス街として発展してきた大手町だが、近年の大規模再開発により、宿泊施設などが増えた結果、街のイメージが変わりつつある。東京五輪に向けた外国人観光客の増加と宿泊施設不足が叫ばれるなか、より快適な滞在環境の整備に力を入れ始めている。観光客を呼び込む「居心地の良いオフィス街」に変貌を遂げようとしているのだ。

 皇居と大手町駅の間のエリア〔写真1〕では総延べ面積約26万m2の大手町1-1計画が進む。オフィスや店舗などが入居するA棟「大手門タワー・JXビル」は15年11月に竣工。サービスアパートメント「アスコット・ザ・レジデンス」(129室)などが入居するB棟「大手町パークビルディング」は17年1月の完成を目指す。街区名を「大手町ホトリア」と名付け、2棟の間には約2800m2の緑豊かな「ホトリア広場」を整備する。

〔写真1〕大手町エリアの様子
左から2つ目のビルが、工事中の大手町1-1計画B棟「大手町パークビルディング」。奥に見える仮囲い部分はOH-1計画。2016年2月撮影(写真:日経アーキテクチュア)

 その北側では三井物産ビル、大手町一丁目三井ビルディング、大手町パルビルを一体で建て替えるOH-1計画の工事が進む。跡地には、事務所、店舗、ホテルなどが入居する2棟から成る総延べ面積約36万m2の複合ビルを建設する。19年6月の完成を目指す。

連鎖型第3弾、そして第4弾も始動

 大手町駅からJR線路にまたがるエリアでは、テナントの移転を繰り返し、玉突きでビルを建て替えていく手法で長期にわたる連鎖型都市再生プロジェクトが進む。

 その第3弾である大手町1丁目第3地区再開発は16年4月の完成を目指す。オフィスや店舗などが入居するA棟「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」と宿泊施設のB棟「星のや東京」(84室)から成るプロジェクトで、総延べ面積約21万m2。敷地内から温泉が湧出したことでも話題となっている。

大手町1丁目第3地区再開発 宿泊施設棟「星のや東京」(完成予想パース:星野リゾート)

 大手町の東側では逓信ビル、東京国際郵便局ビル、関東郵政局の跡地で大手町2丁目地区再開発が進行中だ。オフィスビルに店舗、カンファレンスセンターなどが入り、国際的なビジネスセンターとしての機能を持つ総延べ面積約35万m2のツインタワーを建設する。18年7月の完成を目指す。

 さらに、線路をまたいだ東側では、連鎖型都市再生プロジェクトの第4弾である常盤橋街区再開発プロジェクトも動き始めた。総延べ面積約68万m2の超巨大開発で、街区全体として完成するのは27年度。

 東京五輪後も、大手町の再開発の連鎖は続いていく。

日本橋では歴史的建築物の保存・活用と開発の両立図る

 東京駅の東側に広がる「日八京(日本橋・八重洲・京橋)」と呼ばれるエリアでも、西側の「大丸有(大手町・丸の内・有楽町)」エリアの大改造に迫る勢いで、大規模再開発の計画が次々に発表されている。

 老舗の店舗が数多く残る日本橋エリアの注目は、日本橋2丁目の2つの大規模再開発。日本橋2丁目地区再開発は、重要文化財である高島屋日本橋店を保存し、余剰容積の活用で東側のA街区と北側のC街区に超高層オフィスを建設するというもの。18年の完成を目指す。また、その北側の日本橋2丁目地区北地区では、オフィスや店舗が入る高さ約180mの「東京日本橋タワー」が15年4月に竣工。全体では17年の完成を目指す〔写真2〕。

〔写真2〕日本橋エリアの様子
日本橋2丁目地区北地区のうちの東京日本橋タワー(写真左手前)が竣工。隣接して日本橋2丁目地区再開発C街区(写真中央)の工事が進行中。その向こうに重要文化財の高島屋日本橋店が見える。2016年2月撮影(写真:日経アーキテクチュア)

八重洲は五輪後に本格化、巨大バスターミナルの整備も

 東京駅前の八重洲エリアでは、超巨大開発の動きがある。東京駅前八重洲1丁目東地区再開発では、店舗、カンファレンスセンター、医療施設などが入る、高さ約250mの複合オフィスビルを建設する。総延べ面積は約24万m2で、24年3月の完成を目指す。また、その南側の八重洲2丁目北地区再開発では、高層部にホテル、低層部に区立小学校、ビジネス交流・サポート施設が入る、高さ約245mの複合オフィスビルを建設する。総延べ面積は約29万m2で、21年度の完成を目指す。さらに、その南側には、まだ検討段階だが、八重洲2丁目中地区再開発として、総延べ面積が約38万m2の大規模再開発の計画がある。

 これらの地下には、東京駅と直結する巨大なバスターミナルの計画もある。東京都が進めるBRT(バス高速輸送システム)計画では、湾岸部から東京駅に向かうルートも検討中で、実現すればこのバスターミナルが使われる可能性が高い。こうした動きは五輪後に本格化する予定だ。

 京橋エリアでは、京橋2丁目西地区再開発が進行中だ。中央区の指定有形文化財である歴史的建築物棟を保存再生しながら複合ビルを建設する。歴史的建築物棟の改修工事は15年7月に既に完了し、全体の竣工は16年10月の予定。一方、その北東側では京橋1丁目東地区再開発が動き始めた。戸田建設本社ビルと旧ブリヂストン本社ビルを建て替え、3街区に3棟のオフィスビルを建設する計画で、23年度の完成を目指す。

北東側上空から、日本橋、東京駅、皇居方向を見る。日本橋では、写真中央部に見えるCOREDO日本橋の向かい(左手)に高さ約180mの東京日本橋タワーが竣工。その右奥が常盤橋街区再開発プロジェクトの計画地(写真:川澄・小林研二写真事務所)

 以下では、大手町エリア、日八京エリアそれぞれの代表的な大規模プロジェクトを見てみよう。なおプロジェクト概要を記載している場合は、【1】所在地、【2】発注者・事業者、【3】設計者、【4】施工者、【5】着工時期、【6】竣工時期、【7】主構造、【8】階数、【9】延べ面積──を示している。

大家健史(編集者)ケンプラッツ

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