晴海側から見た晴海大橋。写真中央に工事中の首都高晴海線、右端と左端に都道(有明通り)が見える(写真:日経コンストラクション)
晴海側から見た晴海大橋。写真中央に工事中の首都高晴海線、右端と左端に都道(有明通り)が見える(写真:日経コンストラクション)
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既存の橋脚に桁を増設

 延伸区間の一部は晴海大橋(江東区、中央区)だ。橋長は580mで既に東京都道の橋桁が架けられ、有明通りとして供用されている。首都高は既存の橋脚を使い、都道の上り線と下り線の桁の間に晴海線の桁を架設した。

晴海大橋から見た都道環状2号の豊洲大橋と豊洲市場(写真:日経コンストラクション)
晴海大橋から見た都道環状2号の豊洲大橋と豊洲市場(写真:日経コンストラクション)
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 晴海と豊洲の間には晴海大橋と並行して、未供用の都道環状2号の豊洲大橋が架かっている。環状2号の新橋─豊洲間は築地市場跡を経由する計画のため、豊洲市場への移転の延期に伴い整備が遅れていた。

 都は12月5日に市場移転に関する関係局長会議を開き、豊洲市場への18年10月中旬の移転を前提として、環状2号の新橋─豊洲間を同年12月中旬に仮設の迂回路で暫定開通させることを決めた。舛添前知事時代の計画より約2年遅れとなる。20年3月末からは、本設の道路のうち地上部の供用を開始する計画だ。

(関連記事:台船で日本最長の架設、首都高晴海線環状2号、工期1年でも五輪前に暫定開通
(関連情報:首都高速道路会社の発表資料東京都の市場移転に関する関係局長会議