JR高島線の地上部分をどう使う?

日産自動車グローバル本社ビルを背にし、横浜市中央卸売市場付近を行く貨物列車を見る(写真:大野 雅人)
日産自動車グローバル本社ビルを背にし、横浜市中央卸売市場付近を行く貨物列車を見る(写真:大野 雅人)
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 京急グループ本社ビル(仮称)が建つ56-1街区は、2辺の道路、2辺の地下線路に囲まれている。北側はとちのき通りとみなとみらい大通りに面し、南側の境界線上にはJR東海道線の貨物支線「高島線」と横浜高速鉄道みなとみらい線が地下を走っている。

 大正時代に敷かれた高島線は、東海道線の鶴見駅付近から海側へ分岐し、日産自動車グローバル本社ビルと富士ゼロックスR&Dスクエアの間で地下へと入り、首都高速神奈川1号横羽線の下から顔を出し、JR桜木町駅付近で再び旅客線と合流する。

とちのき通り西交差点から京急グループ本社ビルを見る。写真左奥の3階部分まで建ち始めた建造物が資生堂グローバルイノベーションセンター、その右にみなとみらい本町小学校、更地が58街区、さらにその先が横浜東口ウィスポートビル(写真:大野 雅人)
とちのき通り西交差点から京急グループ本社ビルを見る。写真左奥の3階部分まで建ち始めた建造物が資生堂グローバルイノベーションセンター、その右にみなとみらい本町小学校、更地が58街区、さらにその先が横浜東口ウィスポートビル(写真:大野 雅人)
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みなとみらい21中央地区の平面図(資料:横浜市)
みなとみらい21中央地区の平面図(資料:横浜市)
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 このJR高島線が地下を走る敷地(コンクリート部分)について横浜市の担当者は、「横浜市としては、そのままではなく、何かしらの活用方法を見いだしたい。たとえば、緑地や遊歩道、パブリックスペースのようなイメージも考えられる」と話していた。

 2つの鉄道事業者の地下線路に囲まれて建つ京急グループ本社ビル。完成すると、京急の中枢拠点の最寄り駅がみなとみらい線の新高島駅になる。

 11月時点では、その基礎工事をはじめ、隣で建設が進む資生堂グローバルイノベーションセンター、本町小学校の校舎などが確認できた。