東京駅丸の内駅前広場が12月7日に完成した。行幸通りで皇居につながる駅として造られた歴史にちなみ、この通りとの連続性を強調するデザインだ。付近のビルの高層階から見下ろすと、そうしたデザインの特徴が明瞭に浮かび上がった。
同広場は約6500m2の丸の内中央広場の南北に約6300m2と約5900m2の交通広場を配した構成。中央広場のさらに中心部は、行幸通りの遊歩道と同様に純白に近い御影石で舗装して、遊歩道につながる帯のように仕上げている。“帯”は丸の内駅舎正面玄関の手前まで延びているため、駅そのものが行幸通りの終点のような印象となった。
整備主体の東京都とJR東日本が7日午後に開催した広場の完成記念式典には天皇、皇后両陛下が臨席され、安倍首相が祝辞を述べた。JR東日本によると、同社施設の完成式典に両陛下、首相、都知事の4人が参列したのは30年の歴史で初めてのこと。
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