東京大改造

日本橋覆う首都高の地下化、「針の穴通す」ルート検討

2017/11/02

日経コンストラクション

首都高速道路に覆われた日本橋の現況(写真:日経コンストラクション)

 国土交通省は11月1日、日本橋(東京都中央区)を覆う首都高速道路の地下化に向けて、具体的な区間やルートの検討に着手した。同省の幹部職員などで構成する首都高日本橋地下化検討会(座長:森昌文・国土交通省技監)を設置し、同日に初会合を開いた。

首都高日本橋地下化検討会の初会合の冒頭で挨拶する国土交通省の森昌文技監(写真:日経コンストラクション)

 検討会は、首都高都心環状線竹橋─江戸橋間(延長2.9km)のうち、地下化する区間とルートの案を来年春ごろに、概算事業費や事業の進め方などの案を来年夏ごろに提示する予定だ。着工や完成などの予定時期は示さなかった。

 座長以外は国交省から都市、水管理・国土保全、道路、住宅の各局長、東京都から2人、中央区から1人、首都高速道路会社から1人が検討会に参加している。学識者や民間人のメンバーはいない。地下化と連携する日本橋付近の民間の再開発は、地元自治体である中央区を介して検討に反映する。

針の穴を通すようなルート

 国交省は地下化計画の技術的な課題として、(1)電力(2)下水道(3)通信(4)水道(5)日本橋川(6)地下鉄(7)再開発――の7項目を挙げる。

■日本橋を覆う首都高の地下の既存インフラ
(資料:国土交通省)

 日本橋付近の地下には、東京メトロの銀座線、半蔵門線、東西線と都営浅草線の4路線に加え、様々なライフラインの管路など既存インフラが網の目のように埋設されている。首都高を地下に通すには各インフラの防護や移設が必要となる。同省道路経済調査室の沓掛敏夫室長は「針の穴を通すようなルートになる」と説明した。

(関連記事:日本橋を覆う首都高の地下化 「3度目の正直」となるか
(関連情報:国土交通省の発表資料

安藤 剛日経コンストラクション