東京大改造

建設会社が設計に「技術協力」、外環道の京葉JCT

2017/09/15

日経コンストラクション

 東日本高速道路会社は、今年度に開通予定の東京外かく環状道路(外環道)千葉区間と既存の京葉道路をつなぐ京葉ジャンクション(JCT)のランプ道路建設で、建設会社のノウハウを詳細設計に反映させる「技術協力業務」を発注する。委託先の建設会社を選定するプロポーザルを8月31日に公告した。

京葉ジャンクションの構造(資料:東日本高速道路会社)

 同社は当初、国土交通省が定めた「技術提案・交渉方式」と呼ぶ契約方式のうち「技術協力・施工タイプ(ECI方式)」の採用を考えていた。このタイプでは、設計段階で技術協力業務を手掛けた建設会社が、施工も引き続き担当するのが原則だ。

 しかし、同社はほかのランプの施工状況などから、特殊な技術は必要なく、技術協力を担当した会社でなくても施工は可能だと判断。技術協力業務と施工を完全に分離することにした。施工者を決めるために後日、改めて総合評価落札方式の一般競争入札を実施する。技術協力業務を受託した会社も入札に参加できるが、総合評価で優遇されることはない。

 技術協力業務を発注するのは、京葉JCTに設ける8本のランプのうちの2本。6本のランプは外環道千葉区間と同時に開通するが、BとGの両ランプは後から建設して2022年度中に供用を開始する予定だ。

既存ランプに影響を与えないように施工

 Bランプは外環道の高谷方面から京葉道の千葉方面に向かう接続路で、延長約500mをシールドトンネルで造る。Gランプは京葉道の千葉方面から外環道の高谷方面に向かう接続路で、延長約200mを開削トンネルで造る。

詳細設計と技術協力業務、工事の手続の流れ(資料:東日本高速道路会社)

 京葉JCTでは複数のランプが地下で交差していて施工の難易度は高い。特に、後から造るBとGの両ランプは、狭いヤードでほかの路線に影響を与えないように施工する必要があるのでさらに難しくなる。そこで、設計に建設会社の技術を取り込む方式を採用することにした。

 技術協力業務を担当する建設会社は、供用中の道路に影響を与えない仮設設計や施工方法などを提案する。東日本高速が必要と判断した提案内容は、詳細設計に反映。工事を発注する際の設計図書に盛り込む。

 BとG両ランプの技術協力業務の委託先は、今年11月に選定する。両ランプの工事は、18年度の第2四半期に発注する予定だ。


(関連記事:首都高と京葉道に二つの新たな結節点

山崎 一邦=フリーライター日経コンストラクション