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東京大改造

京急・西武・JRがそろい踏み、品川駅前巨大広場

2017/09/12

 京急、西武、JR東日本――。品川駅大改造の一環として西口(高輪口)駅前の国道上空に巨大な広場を造る事業で、同駅西口と関係の深い3社がそろい踏みした。

■京急案の空間イメージ
広場に穴(画像左下隅)を開けて、下の国道15号沿いにあるバス乗り場との行き来を容易にしている(資料:国土交通省)

 国土交通省東京国道事務所は9月8日、国道15号の上空に設ける品川駅西口駅前広場の事業協力者として、京浜急行電鉄、西武プロパティーズ、東日本旅客鉄道の3社を発表した。

 3社はJVを組んだわけではなく、それぞれ単独で同省の募集に応じた。東京国道事務所によると、広場に関する各社の企画提案はそれぞれ捨てがたい長所があり、1社に絞り込めなかったという。応募したのはこの3社だけだった。

 国交省は9月中旬以降に駅前広場整備事業で3社と協定を結び、各社のアイデアを取り入れて事業計画を作成する。実際に広場を整備するのはこの計画に基づいて選定する事業者だ。今回選ばれた事業協力者は事業者の募集にも応じることができる。

北側から見た品川駅西口(高輪口)の現況(写真:山崎 一邦)

 各事業協力者の企画提案をそれぞれ詳しく見ていこう。

京急案は穴開き広場

 京急とJR東日本にとって品川駅は自社路線の主要駅だ。京急は、品川駅のホームを現在の高架から地上に移して拡張するなど大改造を計画している。JR東日本は近隣で品川新駅の整備を進める。

 西武プロパティーズは品川駅西口駅付近で4カ所のホテルを経営するプリンスホテルと同様に西武グループに属する不動産会社。プリンスホテルに併設した商業施設を運営している。

 東京国道事務所は3案を五十音順に公表した。京急案については主な特徴として、「国道上空の広場と国道沿いのバス乗り場との行き来がしやすいように、広場を“穴開き”の形にしている」(吉田幸男副所長)点を挙げている。

■京急案の機能配置イメージ
(資料:国土交通省)

西武案は「にぎわい機能」に期待

■西武案の空間イメージ
画像右下隅の「ざくろ坂」はプリンスホテルが経営するホテル群に通じている(資料:国土交通省)
■西武案の空間構成概念図
(資料:国土交通省)

 国交省東京国道事務所は、西武プロパティーズ案については、同社が商業施設運営を本業としていることから、周辺の商業施設と連携した広場のにぎわい機能の充実に期待を掛けている。同案のイメージには、同じ西武グループのプリンスホテルが経営する3カ所のホテルに通じる「ざくろ坂」の位置が描き込まれている。

品川新駅と連携するJR案

■JR東日本案の機能配置イメージ
自社が設置する品川新駅との連携を意図している(資料:国土交通省)
■JR東日本案の空間イメージ
(資料:国土交通省)

 JR東日本案は、自社が品川駅の北側で整備を進めている品川新駅との連携を意図している点が大きな特徴だ。新駅から品川駅西口へ徒歩で来る人も多いと想定して、広場の北半分を歩行者広場としている。

 品川駅西口駅前広場は、道路法、都市計画法、建築基準法の3法に基づいて道路上空の街づくりへの活用を可能にした立体道路制度に沿って国交省が計画している施設だ。完成時期を最速で2027年と見込んでいる。

(関連記事:品川駅西口、国道の上空に大規模広場
(関連情報:国土交通省の発表資料

安藤 剛 [日経コンストラクション

点検はしたけれど… ──2017年11月13日号を公開しました

2014年7月に橋やトンネルなどの定期点検が義務付けられて3年が過ぎた。5年に1回の点検なので、来年度で1巡目が終わる。2巡目に向けて見直しを求める声が相次ぐなど課題が山積だ。深刻さを増すインフラ老朽化問題にどう向き合うべきか。
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