45分の旅路で見えてきたシールドマシン

 シールドマシンの背面が見えてきた。

(写真:大上祐史)
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 シールドマシンの背面。これから使用されるセグメントが置かれている。

(写真:大上祐史)
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 シールドマシンは通常、1分間に前面のカッターを約0.76回転させて、25mm程度掘進する。

(写真:大上祐史)
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 シールドマシンは自らが設置したセグメントを足場にして、21本のシールドジャッキで前面へ押し出しながら掘削していく。

(写真:大上祐史)
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 取材1週間前の7月13日、江東幹線の一部を見学した地元の小学生が、記念として発進たて坑でセグメントに寄書きした。寄書きされたセグメントはシールドトンネル先端に運ばれ、この日、トンネルの一部として姿を現していた。

(写真:大上祐史)
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 移動してきた工事始点の方向を見る。トンネルに軌条設備があるためわかりづらかったシールドトンネル本来の円筒形を見ることができた。

 移動する場面の動画を用意した。

 45分ほどの時間をかけて、発進たて坑へ戻ってきた。

(写真:大上祐史)
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 これにて「江東幹線その2工事」の取材は終了となる。

 東京都下水道局第一基幹施設再構築事務所の武見敏靖工事第一課長は「本工事は浸水被害の軽減が期待できる重要な工事と考えている。3つの地下鉄や運河の下を通過する難工事ではあるが、完成に向け慎重に施工管理しながら着実に進めている。」と話す。

 江東幹線により、浸水被害が減ることを願う。

<訂正>
シールドマシンの掘進速度を時速1.5kmから1.5mに訂正しました。(2017年8月30日13時00分)

筆者の大上祐史さんは、インフラ建設現場の見学会などに積極的に参加してリポートするウェブサイト「ラジエイト」を運営しています。