東武線のとうきょうスカイツリー駅(東京都墨田区)を東へ150mほど移設する工事を含む高架化事業が、2024年度の完成を目指して正式に始まった。事業を担う東武鉄道と墨田区が7月7日に施行協定を締結した。

 事業費315億円のうち東武が80億円、墨田区が国費と都費を含めて235億円を負担する。16年度の時点では完成時期を23年度としていたが、高架化の事業工程を精査した結果、1年延ばすことにした。

東武スカイツリーライン(伊勢崎線)が桜橋通りと交差する伊勢崎線第2号踏切。とうきょうスカイツリー駅に向かう特急列車が通りすぎた。右端に見えるビルは東武鉄道の本社(写真:日経コンストラクション)
東武スカイツリーライン(伊勢崎線)が桜橋通りと交差する伊勢崎線第2号踏切。とうきょうスカイツリー駅に向かう特急列車が通りすぎた。右端に見えるビルは東武鉄道の本社(写真:日経コンストラクション)
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 事業の対象は、東武スカイツリーライン(伊勢崎線)の延長約900mの区間で、移設する駅は西端に位置する。中ほどにある桜橋通りとの踏切1カ所(伊勢崎線第2号踏切)を解消する。

■位置図
■位置図
墨田区の資料に日経コンストラクションが加筆
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■移設後の駅の横断図
■移設後の駅の横断図
(資料:東武鉄道)
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