豊島区構想の東西デッキと連結
日本最大級の鉄道ターミナル、池袋。JRの1日平均の乗車人員は55万6780人(2015年度)でJR東日本エリアでは新宿に次いで2位。乗降人員ベースの東京メトロ、西武鉄道、東武鉄道の3社は、メトロが54万8839人(2015年度)、西武が48万4951人(2016年度)、東武が47万7834人(2015年度)。3社とも乗降人員1位に君臨する。
多くの人でにぎわう池袋駅と、専門学校や大学、寺社などが点在する南池袋エリアは、通称「びっくりガード」と呼ばれる区道で分断され、歩行者は明治通りなどを通って南北を行き来している。
西武鉄道池袋ビルが完成すると、同ビル内デッキと、線路を横断する東西デッキ(豊島区)によって、池袋駅周辺の東西南北のバリアフリー化が実現。歩行者は2階フロアを通って駅と南池袋エリアを行き来できるようになる。
また地下では、西武池袋線の西側に新設する出入口と、地下駐車場を、線路直下の地下車路で結ぶ工事も進む。この地下道ルートができると、自動車や貨物車両が地下を、歩行者は2階デッキを行くことで、クルマと歩行者の動線分離が実現する。