駅前広場も再整備、41階建てビル建設計画も
板橋駅とその周辺は、「まちづくり」の視点でも動き始めている。板橋区は2015年6月、板橋駅前用地とJR駅舎用地との一体的活用についての方向性を公表。現在は現況測量や歩行者空間、バス・タクシーなどの交通機能の現状についての分析を進め、駅前広場再整備の基本計画を策定していく。
前出の通り、板橋区・北区・豊島区の境界線上にある板橋駅は、3つの行政区とJR東日本などが関係しているので、再開発協議も複数にまたがる。
2012年には、同駅周辺に東京電力のケーブルが埋没されていることが明らかになり、これらケーブルが西口(板橋口)と東口(滝野川口)を一体的に改良する工事に支障を及ぼすことが判明。滝野川口・駅構内を1期工事として先行着手し、東京電力ケーブルを移転後、板橋口を2期として着手する計画に変更した。
1期計画では、5階建ての滝野川口駅ビルの概要が描かれている。同ビルは、1~2階に駅施設・店舗、3~5階にフィットネス施設が入る予定で、2020年度内の開業を目指す。
また、今年2月に公表した「まちづくり調査特別委員会資料」には、駅前ロータリー西側に、住宅(約370戸)・店舗・事務所・駐車場などが入る地上41階・地下2階のビルを建てるプランも盛り込まれた。
板橋区側と北区側で大きく変わろうとしている板橋駅。ホーム南側の豊島区エリアでも、品川エリアの大規模再開発などを見据えた車両留置スペース再整備が進む。
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