JR京葉線の新習志野─海浜幕張間につくる新駅の構想が動き出した。駅舎はイオンモールがある海側に向いて建つイメージで、車両基地で分断された山側とを結ぶ自由通路の計画も同時に進める。計画予定図を見ると、ホーム構造や立地に特徴がある。
千葉市と習志野市、イオンモール、千葉県企業庁の4者で構成した「幕張新都心拡大地区新駅設置調査会」が新駅設置の基本調査を東日本旅客鉄道(JR東日本)に依頼。調査結果を基に、新駅の位置やホーム構造、線路で分断されたエリアを結ぶ自由通路、事業費、工期などの全体像について1月末に明らかにした。
千葉市美浜区浜田2丁目に計画する「幕張新駅」は、京葉線の新習志野駅と海浜幕張駅のほぼ中間点に位置する。両駅間の距離は2km弱だ。
ホームは2つの既設ロータリーに接するように置き、その中央部分に駅事務室や改札口、トイレなど含む駅舎をイオンモール幕張新都心に向くように設置する。駅舎はちょうど、同ファミリーモールエリアと向き合う格好だ。
海側を向く駅舎の先には、イオンモールやコストコホールセールなどの商業施設をはじめ、日本通運千葉中央支店、UDトラックスジャパンといった物流や大型車の拠点などもある。
駅の裏手となる反対側には、京葉線や武蔵野線の車両基地、京葉車両センターがある。東京湾岸道路(国道357号)や東関東自動車道が走る山側と、イオンモールなどがある海側をこれらの線路が分断している。