全体開通時期は現時点で見通し困難

大林組JV機の前頭部を後方から見る。赤色のアーム状部材が、シールド機内側からセグメントを組み立てるエレクター(写真:日経コンストラクション)
大林組JV機の前頭部を後方から見る。赤色のアーム状部材が、シールド機内側からセグメントを組み立てるエレクター(写真:日経コンストラクション)
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 外環道都内区間で、大泉JCT側の2工区は現在、シールド機の工場製作は完了済みだが、発進時期はまだ公表されていない。大量の掘削土砂を運ぶベルトコンベヤーなど、周辺施設の整備が進んでいる。

 都内区間全体の開通時期も、まだ不透明だ。国交省が発表した区間全体の用地取得率は、16年11月時点の最新発表値で約8割にとどまっている。

 関東地整と東京都、東日本高速、中日本高速は16年12月に開いた連絡調整会議で、用地取得の進捗など都内区間建設事業の現況を共有。この時点で「具体的な全体開通時期を見通すのは難しい」とする見解を示している。当初の目標に掲げていた東京五輪までの開通は厳しいとみられるが、シールド機の発進でいよいよ本格工事の第一幕が開いた。